オウンドメディアを運営している企業さまや、個人でウェブサイトを運営している方のなかには、記事の作成をライターに依頼することを検討している方も多いでしょう。
外注化のメリットは、コンテンツとなる記事を、効率的に量産できることにあります。
しかし、ライターへの依頼には、以下のようなトラブルも少なくありません。
- 依頼していたライターさんが、途中で飛んでしまった
- 納期になっても、記事が納品されない
- 既存記事のコピペをした記事が納品された
- 連絡をしても、返事が遅く、円滑なコミュニケーションがとれない
- 記事の品質が低く、使い物にならない
ぼく自身はライターで、受注する側の人間ですが、実際に付き合いのあるクライアントも含め、発注側が上記のトラブルで困っているのを聞くことは多々あります。
これには、発注側が適切なライター選定をできていないことにも一因があります。
優秀で責任感の強いライターに依頼すれば、上記のようなトラブルが起きる確率をグッと低くできるからです。
では、優秀で責任感の強いライターを見つけるには、どうすればいいのでしょうか?
この記事では、優秀なライターを探す方法について、ライター目線で説明していきます。
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目次
優秀なライターを探すにはクラウドソーシングサイトを使おう
「クラウドソーシングサイト」とは、仕事を発注したい個人や企業と、受注したい個人とを結びつけるプラットフォームです。
クラウドソーシングサイトでは、以下の2サイトが有名です。
- クラウドワークス
- ランサーズ
ランサーズでは、2020年4月現在、8,235名ものライターが登録されています。
ライターへの依頼方法は、以下の2通りです。
- ジョブポスト…サイト内に案件を掲載して応募者を募り、応募した人のなかから依頼する人を決める
- スカウト…特定のライターに直接依頼する
このうち、おすすめなのは「スカウト」の方です。
「ジョブポスト」は、誰にでも応募のチャンスがあるぶん、初心者や責任感のないライターまで集まって来る確率が高くなります。
一方、スカウトなら、ライターの選定さえ間違えなれば、低品質な記事が上がってきたり、納期を破られたりするなどのリスクはほとんどありません。
ライターを探したい方は、ランサーズに登録しなくても、以下の手順で、ライターを検索できます。
- ランサーズにアクセスする
- 「依頼したい」→「依頼相手を探す」→「ライター」を選択
すると、ランサーズに登録しているライターの一覧が表示されます。
あとは、このなかから依頼したいライターを探して、コンタクトをとるだけです。
優秀なライターの具体的な探し方については、後ほど説明します。
クラウドソーシングサイトのメリット
クラウドソーシングサイトのメリットは、実績が可視化できることにあります。
クラウドソーシングサイトでは、以下のように、ライターのこれまでの受注件数が表示されているのです。

これはランサーズにおける、ぼくのプロフィールです。(本名は隠してあります)
「続きを読む」をクリックすれば、より詳細なプロフィールが閲覧できます。
この時点での実績数は「213」。
これは、ぼくがこれまでランサーズで、213件の仕事を受注していることを意味します。
ちなみに、ここでの実績数は執筆記事数ではなく、受注した案件数です。
1つの案件における執筆記事数は、案件によって大きく異なります。
ぼくの場合、1案件=1記事のものから、最大で1案件=40記事のものまで受注していました。
基本的に、「実績数が多い≒ランサーズでの受注件数が多い≒経験が豊富」という認識で間違いありません。
ただし、「実績数が少ない=経験が少ない」という方程式は成り立ちません。
なぜなら、この実績数はあくまで、ランサーズで受注した仕事の件数だからです。
ランサーズでの実績数が少ない人たちのなかには、ランサーズ以外での執筆経験が豊富なライターもたくさんいます。
実績数が少ないからといって、候補から除外してしまうのは、機会損失につながります。
ランサーズでの実績が少ないものの、他での執筆経験が豊富な人は、プロフィールを見れば分かるので、気になる人がいたらチェックしてみましょう。
クラウドソーシングサイトのデメリット
クラウドソーシングサイトのデメリットは、ライターの実力がピンキリであることです。
サイトに登録さえしてしまえば、誰でもライターを始められます。
これはライターになりたいという人にとってはメリットですが、発注側にとってはデメリットだと言えるでしょう。
特に最近では、新型コロナウイルスの影響で、自宅で稼ぎたいという人が大挙としてライター業界に参入しているという事情もあります。
その結果、納期を破ったり、途中で音信不通になったりするライターの総数も増えているのです。
また、ライターの勉強をせずに参入している人がほとんどなので、記事の品質も期待できません。
しかし、クラウドソーシングサイトには、優秀なライターも多数登録しています。
発注側のミッションは、いかに(言い方は悪いのですが)外れを引かずに、優秀なライターを見定めるかという部分にあります。
つまり、発注側はこれまで以上に、ライターの選定眼が必要になってきているのです。
音信不通や納期破りをしないライターの見極め方
冒頭でも挙げたとおり、ライターに依頼した場合に多いトラブルは、以下の4点です。
- 依頼していたライターさんが、途中で飛んでしまった
- 納期になっても、記事が納品されない
- 既存記事のコピペをした記事が納品された
- 連絡をしても、返事が遅く、円滑なコミュニケーションがとれない
しかし、ライター選定にクラウドソーシングサイトを活用すれば、これらのトラブルを避けることは難しくありません。
上記のトラブルを避ける具体的な方法は、「認定ランサー」に依頼することです。
認定ランサーとは、ランサーズが定める一定の基準を満たした「ランサー(ランサーズで仕事を受注しているワーカー)」に与えられる称号です。
その基準のなかには、以下の項目も含まれています。
- クライアントからの評価が平均4.8以上
- プロジェクト完了率が90%以上
- 24時間以内の返信率が80%以上
ランサーズでは、仕事の完了後、クライアントがランサーを評価するシステムがあります。
評価は5点満点です。
ランサーズでは、基本的に評価には「5」を付けるという暗黙のルールがあるため、評価が高いからといって、そのライターが優秀だとは限りません。
しかし、納期を破ったり、コピペが発覚したりした場合は、話が別です。
この場合は容赦なく、そのライターに低評価が付きます。
つまり平均の評価が高ければ、少なくとも、納期破りやコピペをするライターではないと言えるのです。
また、プロジェクト完了率が90%以上であれば、依頼したライターが途中で音信不通になって、案件がキャンセルになる可能性はほとんどありません。
24時間以内の返信率が80%以上であれば、返信が早い確率も高いということです。
このことから、認定ランサーに依頼すれば、少なくとも先に挙げたようなトラブルは回避しやすいと言えるのです。
認定の有無、評価やプロジェクト完了率は、個々のライターのプロフィールに記載されています。

注意!「認定されている=優秀なライター」とは限らない
ここまで説明してきたとおり、認定ランサーに依頼すれば、ライターに依頼したときにありがちなトラブルを高確率で回避できます。
しかし、認定ランサーに依頼すれば、高品質な記事を書いてもらえるかというと、そうとも限りません。
なぜなら、認定ランサーになるハードルは非常に低いからです。
認定ランサーになるための条件には、先に挙げたもののほかに、「過去1年の獲得報酬額が上位20%」という基準があります。
先ほども説明したとおり、クラウドソーシングサイトのライターの実力はピンキリで、初心者も数多く登録しています。
その結果、獲得報酬額の上位20%に入るための額は、非常に低くなっているのです。
ぼくが認定ランサーになったときは、「過去1年」ではなく、「月額報酬」が上位20%以内であることが条件でした。
これがどれくらいの額かというと、月5万円も稼げば、認定ランサーになれてしまえる状態でした。
月収5万円であれば、認定ランサーであっても、ライターとしてはまだまだ駆け出しの状態です。
特に、難易度の高いジャンルの場合、経験の不足により、高品質な記事が上がってくる期待はあまりできないと言えるでしょう。
高品質な記事を書けるライターの見極め方
優秀なライターであるかどうかは、実績数や評価のほか、プロフィールを見れば予測がつきます。
個々のライターのプロフィールには、主に以下の内容が記載されています。
- ライター実績
- ライター歴や執筆記事数
- 掲載メディア
- 得意ジャンル
- クライアント様の声
※プロフィールの記載内容は自由のため、記載事項は人によって異なります
優秀なライターであるほど、依頼がもらえるように、プロフィールには特に力を入れています。
実績数と合わせて、プロフィールに記載されている内容をチェックすれば、優秀なライターかどうかが判別できるはずです。
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具体的なライターの探し方
先ほども説明したとおり、ランサーズに登録しているライターの人数は8,000名以上にもおよびます。
このなかから、条件に合うライターを効率的に探すには、どうすればいいのでしょうか?
この問題は、「検索ツール」を使うことで解決できます。
ライター一覧のページには、上部に検索窓があります。
- ランサーズにアクセスする
- 「依頼したい」→「依頼相手を探す」→「ライター」を選択
この検索窓に、依頼したい仕事のジャンルを入力して検索してみましょう。
例えば、「医療」で検索すれば、検索結果に、プロフィールに「医療ジャンルが得意」と書いているライターさんたちがヒットします。
「高品質」「FP」「SEO」「1円」などのワードで検索してもいいでしょう。
次に、検索結果にヒットしたライター一覧をざっとチェックしていきます。
検索結果の時点では、詳しいプロフィールは載っていませんが、各ライターの実績数やアピールポイント(キャッチコピー)が掲載されています。
気になるライターがいたら、「続きを読む」をクリックして、より詳しいプロフィールを閲覧しましょう。
プロフィールを読んで、「良さそう」と思ったライターは、紙やExcelなどにリストアップしていくといいでしょう。
良いライターを見つけたら「ライター名」で検索してみよう
依頼するライターをより慎重に選定したいなら、GoogleやYahoo!で、気になるライターの名前を検索してみるのがおすすめです。
ランサーズやクラウドワークスのプロフィールページには、1000字の文字数制限があります。
実績が豊富なライターさんほど、クラウドソーシングサイトのプロフィールページでは、十分なアピールができない状態にあるのです。
その点、個々人のポートフォリオには文字数制限がありません。
ライターの多くは、自分のポートフォリオや、依頼のためのページを用意しています。
ポートフォリオには、より詳しい実績やアピールポイント、これまでの記名記事等が記載されています。
つまりライター名で検索すれば、そのライターのより詳しい情報から、実際にどんな記事を書いているのかまでチェックできるのです。
また、ライターのブログなどから直接依頼すれば、クラウドソーシングサイトに登録する手間も省けるうえ、報酬額の20%にあたる手数料を支払う必要もありません。
気になるライターを見つけたら、直接問い合わせてみるといいでしょう。
優秀なライターに依頼するにはそれなりの予算も必要
最後に、ライターに依頼する際の金額の目安についても説明していきましょう。
基本的に、記事のクオリティ(ライターのスキル)と単価は比例します。
予算は割けないけれど、高品質の記事が欲しいからと、優秀なライターに依頼しても、残念ながら断られる可能性の方が高いでしょう。
優秀なライターに依頼したいのなら、それなりの予算が必要です。
また、多くのライターは、受ける仕事の最低単価を設定しています。
ぼくの場合、文字単価換算で3円以上から仕事を受けています。
優秀なライターであれば、文字単価5円以上~、さらにそれ以上という人も少なくありません。
しかし高単価なライターに依頼すれば、以下の成果が期待できます。
- 専門的な記事を書いてもらえる
- SEOで上位表示を狙える
- アフィリエイト記事でCVが狙える
逆に、低単価でライターに依頼した場合、このような成果はあまり期待できないと言えるでしょう。
こうした実情も考慮したうえで、予算と相談しながら、依頼するライターを選定しましょう。
個々のライターの最低単価は、クラウドソーシングサイトのプロフィールページや、ポートフォリオに記載されています。
記載されていない場合は、気になるライターにメッセージを送って、いくらくらいから受けてもらえるか問い合わせてみるといいでしょう。
まとめ
優秀なライターを探して、依頼するまでの流れは以下のとおりです。
- ランサーズにアクセスする
- 「依頼したい」→「依頼相手を探す」→「ライター」を選択
- 特定のKW(ジャンルなど)で検索をかける
- 検索結果にヒットしたライターのプロフを見て、良さそうな人をリストアップする
- ライター名をGoogleやYahoo!で検索する
- ライターのポートフォリオや最低単価を確認する
- 条件に合えば、クラウドソーシングサイトや、ライター個人のお問い合わせページなどから依頼する
以上の手順で、優秀なライターを効率的に探せるはずです。
ライターを探している方は、ぜひ試してみてください。
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