※この記事はサンプル用です
登場以来、キャリアから乗り換える人がどんどん増えている、格安SIM。あなたの周りでも、格安SIMを使っている人は、多いのではないでしょうか?
月々のスマホ料金が安くなると聞いて、興味はあるものの、いまいちどういうものか分からず、手が出せないという人は多いもの。たしかに、よく分からないまま契約して、後悔するのは避けたいところです。
そこで本記事では、格安SIMがどんなサービスで、どんなメリット・デメリットがあるのかについて解説。あわせて、実際に格安SIMを使用する方法についても、説明していきます。
目次
格安SIMとは格安で利用できるスマホの通信サービス

格安SIMとは、「NTTドコモ」「au」「ソフトバンク」の3大キャリアに比べて、格安の料金で利用できる、スマホの通信サービスです。
「SIM」とはSIMカードのことで、主にスマホの側面に挿入されているICカードです。
SIMカードには、契約者を識別するための情報が記録されています。これがなければ、電話番号を利用した通話や、モバイル回線を利用したインターネット通信はできません。
格安SIM事業者は、このSIMカード、およびSIMカードを使った通信サービスを低価格で提供しています。安さの理由は、格安SIM事業者がキャリアの回線を借りて、提供していることです。
モバイル通信には、電波を発信する基地局の存在が欠かせません。3大キャリアはいずれも基地局を持っており、これには維持費がかかります。この維持費を賄う必要があるぶん、キャリアのスマホ料金は、やや高めに設定されています。
その点、格安SIM事業者は、キャリアの設備を借りているため、基地局の維持費がかかりません。そのぶん、通信サービスを安く提供できるのです。
格安SIMのメリット!月額基本料金はこんなにも安くなる

格安SIMのメリットは、なんといっても、スマホの月額基本料金が安くなること。
3大キャリアと主な格安SIM事業者の月額料金の比較表は、以下のとおりです。
1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 7GB | 15GB | |
NTTドコモ | 3,150円 | ― | 4,150円 | ― | 5,150円 | 6,150円 | ― |
au | 3,150円 | ― | ― | 4,650円 | ― | 6,150円 | ― |
ソフトバンク | 2,980円 | 3,980円 | 4,980円 | ― | ― | ― | ― |
UQモバイル | ― | ― | 1,480円 | ― | ― | ― | 2,480円 |
Y!mobile | ― | ― | 1,980円 | ― | ― | ― | 2,980円 |
mineo | 1,180円 | ― | ― | ― | 1,380円 | ― | ― |
IIJmio | ― | 780円 | ― | 980円 | ― | ― | 1,680円 |
※いずれも税抜価格。一部のプランを抜粋。格安SIM事業者は「音声通話SIM」の料金を記載
これを見れば、キャリアに比べて、いかに格安SIMの月額料金が安いか、明らかです。
格安SIMのデメリット!通信速度は低くなる
大手キャリアから回線の一部を借りている以上、格安SIMの通信速度は低くなりがちです。
この点は、回線を道路、ユーザーを車にたとえると分かりやすいでしょう。ユーザーは、自分が契約している回線を、他のユーザーと分け合う形で利用しています。
キャリア回線を、通行帯がいくつもある大きな道路とたとえるなら、車(そのキャリアのユーザー)がたくさん通っていても、混雑しにくくなります。道が混雑しなければ、高速での通行、つまり高速通信が可能です。
一方で、格安SIMは、いわばキャリアの道路から一部の通行帯を借りている状態。その道路を、同じ事業者と契約しているユーザーたちで利用する形になります。限られた通行帯を、多くの車が通ることになるため、混雑しやすく、速度も低くなってしまいやすいのです。

実際に、3大キャリアと主な格安SIM事業者、それぞれの通信速度の実測値の平均を比較してみると、以下の結果となりました。
下り速度 | 上り速度 | |
NTTドコモ | 121.65Mbps | 15.04Mbps |
au | 99.4Mbps | 14.04Mbps |
ソフトバンク | 75.5Mbps | 14.5Mbps |
UQモバイル | 44.26Mbps | 9.5Mbps |
Y!mobile | 50.01Mbps | 11.95Mbps |
mineo | 29.98Mbps | 9.5Mbps |
IIJmio | 42.13Mbps | 9.34Mbps |
参考:みんなのネット回線速度(2021年6月16日時点から直近3カ月)
3大キャリアに比べると、格安SIMの通信速度は、低いことが分かります。
結論!速さより安さ重視なら格安SIMがおすすめ!
3大キャリアと格安SIM、どちらにするかで迷ったら、自分が月額料金の安さと通信速度、どちらを重視するかで考えてみるといいでしょう。
キャリアは月額料金こそ高いものの、通信速度も格安SIMより高く、安定しています。一方、格安SIMは通信速度こそ低いものの、月額料金はキャリアに比べて、ずっと安価です。
一般的に、ネット通信が快適にできる速度は、10~30Mbpsと言われています。そのため、通信環境にもよりますが、格安SIMでも十分快適なネット通信が可能です。
格安SIMを使用する3つの方法

格安SIMは、格安SIM事業者に申し込みをして、送られてきたSIMをスマホに挿入し、初期設定することで使用できます。ただし、多くの場合、今使っているスマホのSIMを挿し替えても、格安SIMは使用できません。
格安SIMを使用するには、以下3つのうち、いずれかの方法をとります。
- 使っているスマホのSIMロックを解除する
- SIMフリーのスマホを購入する
- スマホとSIMのセットを購入する
ここでは、それぞれの方法について、説明していきます。
同じスマホを使い続けたいならSIMロック解除
3大キャリアのスマホには、「SIMロック」がかかっています。SIMロックは、各キャリアのスマホにかけられた機能制限です。
キャリアのSIMロックがかかっている状態では、他のキャリア回線のSIMを挿入しても、通信ができません。このSIMロックを解除することで、キャリアで購入したスマホでも、格安SIM事業者のSIMを挿入して、使えるようになります。
SIMロックは、各キャリアショップに行って解除してもらうほか、各キャリアのマイページからも解除の手続きができます。ただし、スマホの機種や購入時期によっては、解除ができない場合もあるので、注意しましょう。
また、契約中のキャリアと、新しく契約する格安SIM事業者によっては、SIMロック解除が不要な場合もあります。それは、格安SIM事業者が、乗り換え前のキャリアと同じ回線を使用している場合です。
各格安SIM事業者では、3大キャリアのいずれか、または複数の回線を借りて、ユーザーに提供しています。現在ドコモと契約しているなら、ドコモ回線を利用している格安SIM事業者(またはプラン)と契約すれば、基本的にSIMロック解除は不要です。
スマホを買い換えるならSIMフリーのスマホを購入
格安SIMへの乗り換えに際して、スマホを新しく購入するなら、「SIMフリー」のスマホを選びましょう。SIMフリーのスマホとは、SIMロックがかかっていないスマホを指します。
例えば、Appleのオンラインストアでは、SIMフリーのiPhoneが購入できます。
SIMフリーのスマホなら、格安SIM事業者から送られてきたSIMを挿入することで、そのまま使用が可能です。
お目当ての格安SIM事業者があるならスマホセットも検討
各格安SIM事業者では、スマホとSIMのセット販売もしています。スマホとSIMのセットなら、それぞれを別々に購入する手間が省けます。
お目当ての格安SIM事業者があるのなら、販売ラインナップから、欲しいスマホがないかチェックしてみるといいでしょう。
まとめ

格安SIMは、3大キャリアのモバイル回線を借りることで、ユーザーに安価な月額料金での提供を可能にした、スマホの通信サービスです。安価な反面、キャリアに比べて通信速度が低くなるのがデメリットですが、それでも十分快適な通信が可能です。
「スマホの月額料金が高すぎる」と悩んでいる方は、これを機に、格安SIMへの乗り換えを検討してみてはどうでしょうか。