はい、どうも。ヴァシコ(@vasico003)です。
今回は、ひさびさの警察ネタです。
燃えるぜ(`・ω・´)o笑
さて、みなさん、立番ってご存知でしょうか?
よく警官が、交番前や駅構内で、長い木の棒を持って突っ立ってるアレです。
この立番、
って、疑問に感じたことありませんか?
(え、ない?笑)
そんな疑問にお答えしたいと思います。
はい、そうですね。
でも、そんなのは表向きの理由なわけです。
ぼくが思うに、本当の理由は……。
スポンサーリンク
目次
立番ってなんぞ?
立番とは、警察が行う業務の1つで、交番前や駅構内などに警官が立ち、一定時間そこらを警戒する仕事です。
あなたも、よく目にするんじゃないでしょうか?
この立番ですが、ぼくのいた県警では1日に朝と夕の2回、それぞれ1時間ずつ行っています。
行う時間帯は決まっていて、その時間に事件や通報などがない限りは、必ず行うように言われていました。
立番の目的は、街を警戒すること。
というのは表向きの理由で、本当はもっと大切な理由があります。
それは……。
立番の真の目的
約3年間、警官をやってきて、ぼくの思ったことを言います。
立番の真の目的とは、警察の仕事してますアピールです。
要は、交番前や駅の中などの人通りが多いところで
と、市民にアピールしているわけです。
といっても、立番中の警官一人ひとりが、そんなことを考えているわけではありません。
あくまで、もっと上(っていうか組織)の考えでしょう。
ちなみに、ぼくは立番中は暇なので、通行人のなかに可愛い娘がいないか探していました。
(探すだけで、見つけたからって何もしませんよ。念のため)
こういう警官って、多いと思います(たぶん)。
立番が仕事してますアピールであると思う理由
以下、理由を書いていきます。
①立番での警戒は、治安的には逆効果
駅の中や交番の前など、同じ場所に警官が1時間も突っ立って動かない。
警官たちは、自分が立っている場所から見える範囲で、なにか事件やトラブルがないか警戒しているわけです。
(あるいは、可愛い娘がいないか探している……)
当然、こんな所で犯罪が起こる確率は、きわめて低いと言えるでしょう。
なにか犯罪行為をしようにも、わざわざ警官のいる前でやる犯人はいません。
そういう意味では、立番の意味はあるとも言えますね。
でも、毎日決まった時間に警官たちがいっせいに決まった場所で立番を始めたら、逆にその時間、他の場所には警官がいないってことになりますよね?
ぼくが犯人だったら、この時間に交番から離れたところで事件を起こしますよ。
これって、治安的には逆効果ですよね?
「街を見守る」という本来の目的からは、完全に逆を行っています。
こんなこと、上も当然分かっているはずです。
②実績主義の警察が、わざわざ立番の時間をとる理由
警察は民間同様、実績主義です。
この実績というのは、犯人の検挙・交通違反の切符・少年補導の件数など。
よく、「点数稼ぎ」なんて揶揄されるアレですね。
この数字を、どれほど大事にしているか。
少なくとも、職員の健康よりははるかに大事にしているのは確かです。
上にも書いたとおり、立番は朝夕の計2時間。
朝はともかく、夕方はがっつり点数稼ぎができるではありませんか!
この大事な大事な点数稼ぎをほっぽってまで、一見意味のなさげな立番をやる。
③警察は、市民に良く思われたい
まぁ、当たり前のことですね。
すでに、多くの人たちから嫌われてしまっている警察ですが、市民には良く思われたいんです。
市民全員に嫌われてしまって、事情聴取などで協力もしてもらえなくなったら困ります。
表向きは正義ですしね……。
そのために、市民のために町を守っているパフォーマンスをする必要があるんじゃなかろうかと思うわけです。
いったんまとめる
ここまでまとめると……
警察は、
上記③ 市民にちゃんと仕事(街を見守る)しているアピールをするために、
上記② とっても大事な実績稼ぎの時間を削らせてまで、
上記① 意味があまりないばかりか、むしろ逆効果にもなりえる
立番をさせているということ。
ここまで書きましたが、これはあくまで3年間警官をやっていて感じたぼくの憶測です。
まぁ、上司も似たようなことを言っていたので、同じ考えの警官も少なくはなさそうですが……。
やらされてる当人としては、こういう風にしか考えられなかったです。
スポンサーリンク
立番はむしろ、暇だと思われる
さて、ここまでが正しいと仮定して、この仕事してるアピールは果たして効果があるのか?
それについては、こんな話があります。
—――――
ぼくがまだ警官だったころ、大学時代からの友人に警察の仕事の愚痴をこぼしていました。
休憩も休日もろくにない……
警官って、暇なんだと思ってた
確かに、こういう誤解はよく受けます。
友人に、何故そう思うのか尋ねたところ、
あれ見て、楽でいいなぁ~と思ったよ
―――――
たっ…確かぁ~~に(゚Д゚)!!
人通りの多い繁華街の駅前なんかだと、風景に溶け込んで特に何とも思わないですが、人通りの少ない田舎の交番の前に、警官がぽつんと何もせずにつっ立っているのを見ると、
すっげぇ暇そうに見える(゚Д゚)
これ、仕事してますアピールってよりか、仕事してませんアピールにしか見えない!
完ッ全に逆効果ですよ!
一応言っとくと、暇ではない
そりゃあ、立番中は暇ですよ。
試しに今から外に出て、1時間同じ場所に立ってみてください。
…………。
あっ、やってみましたか?
どうです?
暇でしょ?笑
ただ、ここで言いたいのは、けっして立番をしている暇があるわけではないということ。
警察は、書類社会でもあります。
ここらへんは、公務員ならではですね。
何か事件が起こるたびに、結構な量の裁判用の書類を作成しなければならないのです。
この書類を書きたくても、通報があったり、実績を稼がなければいけなかったりで、なかなか書く時間は取れません。
数少ない休憩時間中にやるか、仕事が終わった後に残業してやるかです。
(残業代はつきません)
なかには、書類を書かずに溜め込んで、ロッカーに隠しているのがバレて、クビになる人もいるくらいです。
正直、立番をやっているくらいなら、書類を書きたいんですよ。
それか寝たい。笑
想像してみてください。
あなたがサラリーマンだとして……。
今忙しいし、どうしても今日中に仕上げたい書類もあるとします。
そんな時、課長が
他には何もしないでいい。
あ、もちろん書類は今日中に仕上げてくれよ?
終わらなかった分は残業な。
残業代は出ないけど
(゚Д゚)!?
↑きっと、あなたはこんな顔になるでしょう。
しかも、事情を知らない同僚は、何もせずに、ただ突っ立っているあなたを見てどう思うでしょうか?
この忙しいなか、突っ立ってるわ!
暇なのね!窓際なのね!
と思われるでしょう。
逆に
この忙しいなか、自分の仕事を後回しにしてまで、私たちを見守ってくれてるわ!
ステキ!惚れてまうやろ~
とは思われないでしょう。
まぁ、極端な例ですが、これに近いことが行われているわけです。笑
総じて言いたいのは
じゃなくて……(冗談ですよ?ただの時事ネタですよ?念のため)。
立番がぼくの言うように、本来の目的に対して逆効果だとしたら、この時間、休憩や書類作りの時間にしてあげてもよくないですか?
ってこと。
警察の運営ってなんだかんだ言って、一番は警官一人ひとりの犠牲によって成り立ってると思うの。
「給料やってるんだから当然だろ!」って言うのもわかるけど、やりすぎな感は否めませんでした。
(休憩や休日の少なさ、給料の低下、私生活への過剰な介入、パワハラ、セクハラなどなど)
職員のことなんか、1ミリ考えてくれてないんだな~って。
外(市民へのアピール)ばかりじゃなくて、たまには中(職員)にも目を向けてあげてもいいんじゃないかな~?と思うワケですよ。
無理か……(´・ω・`)
最後に、これを読んでくれた方々。
立番をしている警官を見かけたら、「暇なんだな」なんて思わずに、せめて「本当は忙しいなか、やってるんだな」と思ってあげてください。
おわり
スポンサーリンク