はい、どうも。ヴァシコ(@vasico003)です。
ぼくが警察を辞めた理由。
それはアトピー性皮膚炎という病気のためです。
発症したのは18歳のとき。
それから3年して一旦は治ったのですが、25歳のときに再発してしまいます。
そのきっかけは、警察での仕事中のある出来事でした。
今回は『警官辞めてからシリーズ』の第1話です。
スポンサーリンク
暴風雨の中、バイクで爆走
それはある夜のこと。
管轄内の駅構内で盗難事件が発生。
犯人は、駅の入り口に面した国道をたった今逃げていったばかりとのこと。
ぼくたち警官は手分けして犯人を捜すことになりました。
外はあいにくの暴風雨。
ぼくはその中をバイクに乗って駆け巡りました。
捜索は2時間にもおよび、全身びしょ濡れ。
レインコートは着ていましたが、これだけ雨が強いと意味がありません。
結局犯人は見つからず、諦めて交番に戻りました。
アトピー再発&入院
それから数日して、異変に気がつきました。
顔に痒みをともなう炎症ができていたのです。
すぐにアトピーが再発したとわかりました。
放っておけばじきによくなるだろうとたかをくくっていましたが、症状はいっこうに治まりません。
当時は3日に1回、30時間不眠不休で働いていたうえ、休日出勤もしばしばという状態でした。
いや、働かされていたと言うべきか…。
無理がたたったのか、炎症は体のあちこちに広がり、どんどん酷くなる一方です。
とうとうぼくは働くのが困難な状態になり、休職届を出して入院することになります。
そうだ、警察やめよう
ぼくが入院したのは大阪。
全国から重症の人が集まってくる、アトピー患者には有名な病院でした。
薬は使わずに、人間の自然治癒力で治すというのが治療方針です。
入院中、この先のことを考えていました。
なぜなら警察には夜勤があります。
というか夜勤は欠かせません。
それに休憩も休日もまともにとれないような環境です。
病気になる前から、当時の彼女も、ぼくがあまりに働きづめなことを心配して
と言ってくれていました。
エェ子や(ノ∀`)。
ちなみに当時の給料を、ざっくり時給に換算すると…
700円でした(゚Д゚)。
サービス出勤多すぎです。
おそろしいですね(笑)。
スポンサーリンク
嫌がらせ
警察を辞めることは決めたものの、それを言うのは退院してからにしようと決めていました。
すぐに退職すれば貰えませんが、休職中は全額ではないにしろ給料が出ます。
なので今すぐ辞めるよりも、退院まで引っ張ったほうがお得だったのです。
みなさんの税金をこんなことに使わせてしまってごめんなさい。
しかし、ご安心を。
こんなぼくにはこの後、ちゃんとバチが当たります。
係長ピンチ
ぼくが休職したことで、ぼくのいる係はちょっとした窮地に追いやられます。
もちろん、それもあります。
しかしそれよりよっぽど問題だったのは、
ぼくがいなくなった分、係全体の実績が減るからです。
係の実績は、そこに所属する係員の実績の合計値。
実績は、犯人の検挙件数や切符をきった枚数などのこと。(別名、点数稼ぎ)
以前、↓の記事でも触れましたが、係の実績が少ないと、係長が上からメチャクチャ怒られます。
そう。
ぼくが休職したおかげで係の実績は減り、係長は連日上から怒られまくるハメになってしまったのです。
ちなみにぼくは、80人くらいいる地域課(交番勤務)員の中で実績トップ5の常連でした。
優秀だったわけじゃありません。
若手だから、たくさんこき使われていただけです。
そんな事情もあり、係長は何とかぼくを復職させようとしてきます。
熱烈ラブコール
ぼくが休職してしばらくして、係長からの電話攻撃が始まります。
こんなことを連日連夜、電話で言われ続けます。
完全にパワハラです。
もっとも、警察にパワハラなんて概念はありません。
そんなことを言ったら笑われます。
ガチでそういう世界です。
精神的にも追い込まれていったぼくは、その都度どんどん症状が悪化していきました。
退院して退職
ようやく退院できたのは、入院からじつに5カ月が経ってから。
それでも、症状は完全には治まりませんでした。
退院した翌日には職場に行って、すぐに「辞める」と伝えました。
職場で会った係長に、一応退院したことを報告すると
ぶっ〇ろす(゚Д゚#)!
第2話につづく。
スポンサーリンク