はい、どうも。ヴァシコ(@vasico003)です。
警察という組織で働くということは、民間企業で働く以上に大きな制約があるということをご存知でしょうか?
という人のために、
という項目をお伝えしたいと思います。
というワケで『警察官になるなら諦めたい4つのことシリーズ』。
今回は前編です。
このシリーズを読んでも
と思ったアナタ。
ぜひ、がんばってください(´∀`)
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警察官になるなら諦めたいこと①自由
警察官になるなら諦めたいこと。
1つ目は、自由です。
いきなりメチャクチャ大事なものが出てきましたね(;・∀・)
とはいえ、なんでもかんでもダメ(不自由)というワケじゃありません。
警官はあることをするときに、直属の上司に申告して、許可を貰わなければなりません。
OKが出なければ、それをやっちゃダメってことです。
では、一体どんなことをするときに上司の許可が必要なのか?
1つずつ、あげていきましょう。
高額な買い物をする自由
まずこれです、高額な買い物をするとき。
具体的には、マイホームや車・バイクなどですね。
後にも書きますが、警察では警官一人ひとりの概ねの貯金額を把握しています。
(というか、申告させられます)
その人の貯金額と照らし合わせて、その買い物が妥当なものであるか見定めるってのが目的ですね。
警官がどこぞで借金をして、破産したりしないようにってことなんでしょう。
わざわざこんなことをするあたり、前例があるのかもしれませんね。
まぁ、個人的には家はいいんですけど、車やバイクを買うのに許可がいるっていうのはイヤでしたね。
こっちに関しては経済状況に関係なく、若手のうちは許可がおりないっていう事情があったので…。
警察は、警官の事故に厳しいです。
まぁ当たり前ですね、本来取り締まる側なんで。
仕事中の事故はもちろんですが、プライベートでも事故を起こすと、上に報告しなけりゃなりません。
そして、散々怒られた挙句、
と署内中に触れ回られます。
そして、その後、「ノーヘル野郎」「赤無視野郎」「ウィリー女」など、変なあだ名を付けられることになります。
こうした背景もあって、現場経験がまだまだ浅い若手には、なかなか車やバイクの購入許可がおりないんです。
と一蹴されてしまいます。
まぁ、ここらへんは上司のサジ加減なんですけどね。
結婚・恋愛の自由
警官は、恋人ができた時も上司に報告しなければなりません。
相手の名前や住所・職業などなども。
って感じですよね。
これは、警官の不適切な交際を排除するためです。
警察にとって敵となる、共産党や暴力団、または明らかにヤベー女との交際・結婚は認められません。
上記を除けば、これも明確な規定があるわけではなく、上司のサジ加減だったりもします。
まぁ、よ~っぽどのことじゃない限りは、認められるはずですが。
認められなかった場合、
と迫られます。(ぼくの知り合いのOB談)
ちなみに、ぼくは事件で知り合った被害者の娘と付き合おうとしたことがあります。
上から認められたかどうか、結果が気になる方はこちらをどうぞ。↓
旅行・外出の自由
旅行も含め、県外に出る時もまた、上司への申告と許可が必要です。
これは、何か大きな事件や災害があって、人手が必要になった時に、いつでも召集をかけられるようにするためです。
休みの日だろうと関係ありません。
むしろ、休みの人に声がかかります。
勤務中の人は通常の業務にあたってますから。
こういうときに、例えば東京の署で
などと届け出が出されていれば、さすがにその人には召集がかかりません。
ただ、これの許可に関しても、上司のサジ加減が大きい気がします。
上司がイヤなヤツだと
と却下されてしまいます。(してる場合であっても)
そういえば、ぼくの警察学校時代の同期にAKBオタがいるんですが、彼は全国各地で行われるコンサートや総選挙に行くため、たびたび旅行の届けを出すそうです。
と聞いたところ
だそうです。笑
しかも旅費やチケット代も上司持ちで(゚ロ゚ノ)ノ
素敵な上司や(´∀`)
まぁ、こうした特殊すぎる例を除けば、たびたび旅行に行けるような環境ではありません。
旅行やアイドルが趣味の人は、やめておいたほうがいいかもです。
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警察官になるなら諦めたいこと②プライバシー
警察官になるなら諦めたいこと。
2つ目は、プライバシー。
要するに、隠し事は一切禁止。
なんでもかんでも、上司に報告しなきゃダメよ~ってことです。
上に書いただけでも分かるとおり、すでに
- 貯金額は定期的に申告
- 家を買う時は申告
- 車・バイクを買う時は申告
- 彼氏・彼女ができたら申告
- 県外に出る時は申告
…と、ケッコーな量で報告や許可が必要になってきます。
完全に組織に、人生を監視&管理されている感じです( ; ゚Д゚)
また、問題があると上から判断された警官は、より私生活を管理されます。
ここで、ささいなことで問題警官の烙印を押され、プライバシーを過度に侵害されてしまった男の話をしたいと思います。
エピソード:管理されすぎた男
これは実際にあった、ぼくの先輩の話です。
~~~~~
男はある時、念願かなって、警官になってからずっと希望していた某部隊に配属されることになった。
配属早々、隊全体の会議があった。
そこで男は、短めのスピーチを任されることになったのだ。
これは署活でもよくあることであり、新隊員の顔を諸先輩方に覚えてもらうという意味もある。
スピーチと言っても、小難しい話をする必要はない。
そんなことまで新人に求めるのはナンセンスだ。
新隊員なら、意気込みの1つでも言えば充分だろう。
笑いをとりに行ったっていい。
「おもしろいヤツだ」と、先輩に可愛がってもらえるかもしれない。
当日、男はスピーチでこう語った。
……
なんと、男はこの一言だけで、隊の1番偉い人から「ヤベー奴」認定を受けてしまったのだ。
と言われてしまったらしい。
(この発言のほうが、よっぽど差別的で問題だと思うのだが)
それから男は、隊のトップから私生活を管理されてしまった。
具体的には、仕事のたびに、Suica(かPasmo)の移動履歴を印字した用紙の提出を義務付けられてしまったのだ。
履歴を印字すると、何月何日の何時にどこの駅からどこの駅に移動したかなどが分かる。
- 休みの日にどこに行ったか?
- なんの目的で行ったか?
- そこで何をしたか?
など、すべてを事細かに報告しなければいけなくなったのだ。
いくら警官にプライバシーがないといっても、さすがにこれはやりすぎだろう。
男は耐えかねて、警察を辞職した。
~~~~~
こんなお話です。
一応言っておくと、先輩は別に場を和ませるために冗談を言ったわけではなく、本当にメイドさんが好きだったんです。
あ、どうでもいいっすね( ゚∀゚)笑
このように、警察の管理は理に適ったものもある一方で、本来の目的を逸脱したものだったり、大きなお世話な一面もあるワケです。
警察官になるなら諦めたいこと、自由とプライバシーについて書きました。
次回は残り2つについて書きます。
中編につづく
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