警察の点数稼ぎについて、誤解をときたいと思う

はい、どうも。ヴァシコ(@vasico7)です。

よく警官が職質をしたり、切符を切ったりすることを世間では点数稼ぎと揶揄されますよね。

ぼくも昔、市民から

とある市民
点数稼ぎですか?(゚∀゚)ドヤァ

 

なんて聞かれたことがあります。

彼は心の中で

とある市民
お前が警察内での自分の評価を上げたくてこんなことをしてるのを、俺は知ってるんだぜ(゚∀゚)ドヤァ

 

と思っているのかもしれませんが、まったくの見当違いです。

なぜなら、ほとんどの警官には点数稼ぎなんかする理由がないからです。

どういうことか?

この記事を読んでもらえれば、納得していただけると思います。

 

※当記事の著者は、警察を退職済みです。

 

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警察の点数稼ぎってなんぞ?

警察には実績というものがあります。

事件の犯人を捕まえたり、交通違反者を見つけてキップを切ったり、少年補導をしたり

これらの件数のことを実績と呼びます。

これには一応のノルマもありますし、世間ではこの実績をあげる行為を点数稼ぎと呼んでいるのです。

警察の点数稼ぎについての世間のイメージ

しかし、これだけでは不十分でしょう。

稼ぐというからには、必要以上にたくさんの実績をあげなければいけません

点数稼ぎについての世間的なイメージで、ネットなどでよく散見されるのが、警官が自分の評価をあげるために(必要以上に)どんどん市民を取り締まっているというものです。

こういう見方がさも常識のように語られています。

これが民間の会社の場合、営業成績が良ければ、その社員には様々なメリットがありますよね。

たとえば…

①昇進・出世

②給料やボーナスアップ

③インセンティブ(歩合給)の支給

などなど。

おそらくこうした背景から、世間では

世間
警察も実績優秀者はこうした恩恵を受けられる。
世間
だから厳しく(必要以上に)取り締まるんだ。

 

というイメージを持っているのでしょう。

これが大きな間違い。

断言します。

基本的に実績をたくさんあげても、警官には何のメリットもございません

警察で点数稼ぎをしても、警官にメリットはない

さっきの民間企業を例にとって、1つずつ説明していきましょう。

①昇進・出世

民間企業では、成績が良ければ当然、人事からの評価も上がって出世に近づくことでしょう。

成績が良いということは、それだけ会社の売り上げに貢献しているということですし仕事もできるということですから。

対して警察では、別に実績優秀でも出世に影響しません

警官が昇進するためには、昇任試験というものを受けて合格する必要があります。

試験の内容は筆記や面接など。

つまり普段の実績が優秀で、人事から評価されて

上司
キミ、いついつから係長ね。

 

なんていうことはありません。

(厳密には、ずば抜けて優秀な実績をあげれば、こういう昇進のしかたもあります。でも、それは滅多にあることではありません。少なくとも一般市民相手にちまちま点数稼ぎをしていて作れるレベルではないのです。)

②給料やボーナスアップ

もちろん、これもありません。

警察の給料は、その人の階級や勤続年数などで一律に決められています。

そのため、実績が少しばかり良いからといって、他の人より上乗せして貰えるようになるなんてことは絶対にありません

そもそも国から給料が出ているのに、警察が勝手にそんな心遣いをできるはずもないでしょう。

③インセンティブ(歩合給)の支給

インセンティブとは、成績をあげればあげただけ給料が多く貰えること。

成果報酬とも言いますね。

不動産や保険など、バリバリの営業会社に多い制度です。

これももちろんありませんよ。

②で書いたように、国から給料が出てますから。

ヴァシコって警官が成績優秀でインセンティブあげたいから、今月みんなの税金ちょっと上げるね。

 

なんて国から言われたら、納得できないですよね?笑

そんなことをしたら、警察のアンチがさらに増えることになるでしょう。

それから交通違反をしてキップを切られたら、違反金を支払いますよね?

その違反金が、そのままキップを切った警官のフトコロに入ると思っている人も多いです。

それなら最高だったんですが。笑

違反金は国に行きますので、ご安心を。

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警察で点数稼ぎをする警官のデメリット

点数稼ぎをすることにメリットはないと説明しましたが、逆にデメリットはあります。

点数稼ぎというか、実績をたくさん稼ぐ人にとってのデメリットですね。

実績優秀者のデメリット。上から酷使される

実績には個人の実績のほか、係実績というものがあります。

係の実績は、自分が所属する係全体の実績

つまり、所属する係の係員全員の実績を合計したものです。

係長はこの係実績で評価され、これが少ないとお偉いさんたちから怒られてしまいます。

警察の激務さについて語ろうか

2017.04.03

警官辞めてからシリーズ~第1話~アトピーで警察辞めた話

2017.04.08

ここで問題です。デデン。

Q「あなたは地域1係の係長です。係には実績優秀者から実績低調者まで色々います。もっとも手っ取り早く係全体の実績を上げるには、どうすればいいでしょうか?」

①実績優秀者たちを休みなく働かせる。

②実績低調者たちを休みなく働かせる。

③実績低調者たちを教育して、平均レベルまでひきあげる。

答えは…

①です。

ここまで読めば分かると思います。

実績優秀者(の若手)は、かえってこき使われてしまうのです。

ぼくも警官だった当時は、なぜか実績優秀者でした。

署の地域課全体7~80人のうち、5位以内によく入るような。

(別に自慢じゃありません。てか自慢にもなりません。胸くそ悪い称号です。笑)

警官は通常、事件や通報などがなければ、昼食や夕食の時間に1時間は休憩できます。

しかし、ぼくはそんなに休憩時間を貰えませんでした。

↓のような感じで。

―――――

ぼく
(交番から係長に電話して)今から休憩入ります。
係長
了解。

 

~10分後~

係長
(交番に電話して)おい。もう夜飯食い終わったんじゃないのか?
ぼく
はぁ、まぁ。
係長
じゃあ今から外出て、実績稼いでくるな?
ぼく
は?まだ10分しか経ってねぇじゃん。
ぼく
あ~、はい(棒)。

 

がちゃん

ぼく
タバコすぱ~

 

~5分後~

係長
(交番に電話)
ぼく
はい。
係長
おい!お前なんで外出てねぇんだよ!やる気ねぇのかよ!?
ぼく
うわ、うぜぇ。
ぼく
すいません。今から出ます。
係長
早く出ろよ、バカヤロー!

 

がちゃん。

―――――

こんな感じで、ろくに休憩できませんでした。

ベテランはもちろん、実績がぼくより低い後輩たちも1時間しっかり休めるのに…。笑

ちなみに、後々ぼくは実績優秀者ではなくなります。

その最大の理由は…

これより後に書きますね。

警察で点数稼ぎをすると、貰えるもの

メリットには到底なり得ませんが、実績優秀になると貰えるものも一応あります。

それは

①表彰状

ぼくのいた県警では、署内で月に1度、召集と呼ばれる会合が開かれていました。

(ほかの県警でもあると思う。)

ここでは署長や各課長など偉い人たちがありがたいお話をするほか、当月の実績優秀者たちを署長が表彰します。

実績トップ5に入ると貰えるのが表彰状。

コレね…

マジいらねぇ( ゚Д゚)

あれだけがんばって、休憩時間も削られて、貰えるものが紙キレ1枚。

世間のみなさん、もう1度言います。

点数稼ぎしても得られるものは、出世でもお金でもなく紙キレ1枚です。

こんなモンのために、警官が自分の休憩時間を削ってまで点数稼ぎなんてしてると思いますか( ゚Д゚)!?

ホント誤解なんですよ!

世間のイメージは!

・・・

あぁ、あともう1つあった。

実績稼いで貰えるもの。

ある意味コッチのほうが大事かもしれません。

それは

②係長の喜ぶ顔

そりゃ当然ですよね。

自分の係に実績優秀者がたくさんいれば、それだけ係全体の実績もあがる。

ひいては自分の評価もあがるんですから。

でも、コレね…

何よりもマジでいらねぇ( ゚Д゚)

ヴァシコ
自分が頑張っても、係長が喜ぶだけだ。

 

ぼくはこのことに気づいてから、必要以上に実績を稼ぐことをやめました

必要最低限のノルマ分以上はやらなくなったんです。

係長が尊敬できる方であれば、これまで通り、実績をたくさん稼いできたのかもしれません。

でも、あいにくぼくは…係長のことが大嫌いだったんです(´・ω・`)

(このブログを読んでくれている方は気づいてたかもしれませんが。笑)

 

というワケで、最後にまとめます。

警官が点数稼ぎして得られるものは、特に価値のない紙キレ1枚と嫌いな上司の笑顔だけです。

なので、点数稼ぎするメリットは警官にはありません

なので、大半の警官は点数稼ぎなんかしません

誤解とけましたかね?(´・ω・`)

 

おわり

 

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