はい、どうも。ヴァシコ(@vasico003)です。
今日は、ぼくの数少ない警官時代のラブコメ(?)について、思い出を語りたいと思います。
ぼくがまだ、警察学校を卒業して2か月も経ってないくらいのペーペーのころ。
それは、ある1件の通報から始まったのでした。
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飲食店で暴れるオバサマ
とある日の夜。
ぼくの勤める警察署に1件の通報が入った。
通報者は、この店の店主。
とりあえず現場に向かい、女性を確保。
署に連れていき、話を聞くことに。
女性はたしか60歳手前くらいだったが、それよりもだいぶ若く見える。
かなり酔っぱらっているご様子だ。
事情を聞くと、どうやら暴れるといっても、人を殴ったり物を壊したりしたワケでもなく、ただただ暴言を叫び続けていただけの模様。
なので、逮捕するわけにもいかない。
警察で注意して終了。
これが、こんなときのパターンだ。
オバサマに抱きつかれる
話を聞いている途中、この女性、なぜかいきなりぼくに抱きついてきた。
( ゚Д゚) !?
意味が分からない。
だが突き飛ばすわけにもいかず、ピストルを向けられたわけでもないのに、フリーズするぼく。
すると、遠くから見ていた課長が
とぼくを呼びつけた。
課長のところへ行くと
注釈――――—
警察署における課長とは、階級でいえば警部。
◯田一の「剣◯」や、コ◯ンの「目◯」、ルパ◯の「銭◯」などでおなじみの警部だ。
警察組織の中でも、警部以上の階級を持つ人は、全体の1割しかいないと言われている。
要するに、めっちゃ偉い人。
一方、ぼくは警察学校を卒業したばかりのペーペーだ。
要は、私と課長は、力関係は明白。
つまり、私が課長に意見を申し上げることは大変失礼であるということを、重々承知で、重々承知で申し上げた。
初めて上司に口ごたえした瞬間だった。
それぐらい否定しておきたかったのだ、一応……。
女と2人は怖い……?
課長はぼくの渾身の叫びを無視して、話を進めた。
なにそれ、コワい……( ;゚Д゚)
確かにそうだ。
仕事中に市民の女性と2人きりになって、相手に
などと、ありもしないことを言われる可能性だってあるのだ。
それくらい、警察は嫌われている……。
そんなとき、線路を走って逃げたって、警官の制服を着てるから、すぐに特定されるだろう。
それから課長は、女性に抱きつかれそうになったときの体さばきも教えてくれた。
誰の役にも立たないだろうが、一応載せておく。

対処法②↓

※分かると思うが、②はネタなので、マネしないように
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オバサマを送る
課長にいいことを教えてもらったぼくだが、せっかくのこの教えは、直後に無駄になる。
課長の話が終わり、オバサマの所に戻った。
どうやら注意が済んで、これから彼女を家に送り届けるようだ。
パトカー勤務員が車に乗るように言うと、オバサマはこれを拒否。
彼女と他の警官たちは、それまで激しい口論をしていた。
そのため、警官が信用できず、パトカーにも乗りたくないらしい。
しかし、このまま1人で帰してしまうと、またさっきの店に行って騒ぎ立てるかもしれない。
なので、警察側も引き下がるわけにはいかない。
すると……
彼女がそう言って、指を差した方角を目で追ってみた。
いや、追うまでもなかった。
なぜなら、その指の先端は、明らかにぼくに向けられていたからだ。
はぁぁぁぁぁぁ~!?( ; ゚Д゚)
まさかのご指名。
わしゃ、キャバ嬢か(゚Д゚)!?
確かに、彼女の家は、署から歩いて帰れる距離だ。
しかし、ぼくは課長についさっき、仕事中は女と2人になるなと教えられたばかり。
時間はもう深夜。
こんな暗い夜道を、オバサマと2人きりで歩くワケにはいかないのだ。
当然、警官が女と2人っきりで歩いてはいけないことを、他の上司や先輩たちも知っているはず。
なので、彼女の望みは叶わない。
残念だったな、オバサマ( ゚∀゚)フハハ
と、ここで側にいた係長が一言。
えぇぇぇぇぇぇ~!?( ; ゚Д゚)
かくして、課長のぼくへの教えはものの数分で無駄になってしまった。
……指名料くれ。
オバサマに唇を奪われそうになる
係長に命じられたため、ぼくはオバサマを家まで歩いて送ることになった。
もう深夜だ。
署から家までの道は、街灯も少なく暗い。
なかなかにやばいシチュエーションである。
道中は、いらついていたぼくがオバサマに偉そうに説教したり、オバサマの「昔はモテた」というどうでもいい話を聞いたりしていた。
ふと気づくと、オバサマの手はなぜかぼくの手を握っている…(; ゚Д゚)
わしゃ、キャバ嬢か(゚Д゚)!?
けっこう歩き、やっと家の前に到着。
もう交番帰って寝たい……。
そう言うと、オバサマがまたぼくに抱きつこうとしてきた。
ぼくは先ほど課長に教わった体さばきで、それをかわす。
なんという飲み込みの早さだろうか。←
しかし、オバサマ。
なんと、そのままチューしようとしてきやがった(; ゚Д゚)
ビックリしたが、フロイド・メイウェザーJr.ばりのディフェンスで、間一髪これを避けた。
というか、チューするとき、「チュー」って言う人がいることにもビックリした。
乙女か( ゚Д゚)/!?
と、思わずツッコみを入れたくなった。
相手は、ぼくより年齢かるく倍以上のオバサマ。
そう容易く、唇を差し出すワケにもいかない。
(いや、たぶんそんな問題じゃない)
「とっととおばさん置いて帰ればいいじゃん」と思った読者の方もいるかもしれないが、それはできない理由があった。
ぼくは、係長からもう1つ指令を受けていたのだ。
上にも書いたとおり、オバサマを一旦家に帰しても、すぐまたさっきの店に向かうかもしれない。
だから
と言われていたのだ。
なのに、その第1関門の、家に入れることすらできずにいる。
もうめんどくせーし、早く交番帰って寝たいから、それぐらいいいかと一瞬思ったが、思いとどまった。
さっきの課長の言葉を思い出したのだ。
え?もし、これを言ってきた相手が可愛い女の子だったらどうするかですって?
します(`・ω・´)o
こうして20~30分も問答して、ようやくオバサマは諦めて家に帰っていった。
長かった……。
この話を後日、うちの母親に話したところ、
ひどくね( ゚Д゚)!?
おわり
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